頭髪とDHTの関係
前項で活性型男性ホルモンDHTとは、
どのようなものなのかおわかりいただけたかと思います。
それでは、さらに詳しくDHTと毛髪の関係を見ていきましょう。
まずは、毛髪の成長の仕組みです。
毛髪の成長の要は、毛母細胞です。
そして、その毛母細胞は、毛乳頭の周りに位置し、
細胞分裂を繰り返すことで髪を作っています。
毛母細胞は、毛髪の一番底にある毛乳頭細胞から
血液などを介して髪に必要な栄養素や酵素を受け取り、
成長していきます。
毛母細胞は、皮膚や爪と同じ仕組みで増殖して成長し、
角質化して毛が伸びるのです。
この成長が活発な時期を成長期といい、
毛母細胞の細胞分裂が最も活発な期間です。
その後、退行期にさしかかると、毛母細胞の活動は低下し、
抜け毛の準備を始めます。
休止期には完全に成長を止め、髪は脱毛してしまいます。
この抜け毛になるまでのサイクルを発毛周期といいます。
そして、DHTとの関係です。
男性型脱毛症においては、DHTにより、
毛母細胞が髪の毛の成長を抑制する信号を出されることにより
発毛周期が短縮され、
通常よりも早い段階で髪が抜け毛となってしまいます。
更にDHTには、皮脂腺を刺激する性質もあります。
DHTによって、刺激された皮脂腺から過剰に分泌された皮脂が、
毛穴の中の古い角質と混ざり合い、毛穴をふさいで
髪の成長を妨げてしまうのです。
そのため、皮脂による汚れで頭皮に炎症を引き起こし、
それが抜け毛の増加の原因にもなります。
毛母細胞は髪の成長から抜け毛に至るまでのほとんどを司っており、
髪を構成する組織の中でもとりわけ重要な器官といえるでしょう。
この毛母細胞をどう守っていくかが、抜け毛対策のポイントでもあります。